「売られた同棲妻」
SM奇譚1977年2月号の折込カラーグラビア「売られた同棲妻」。モデルは、目次に大西ナオミと書かれています。歩ダリの写真のような胡坐縛りで転がされている女性にぼくはそそられます。どこから虐めて弄んでやろうかと妄想が広がります。右の写真は脚の縄があまりやらない縛り方なのが新鮮でした。男の足は下腹部を踏んでいますが、顔や乳房を踏む方が被虐感を感じます。ストーリー的には、女が同棲している男に体を売られるというストーリーです。その女の名前がユキというのも何か親近感を感じます。ストーリ(原文のまま)ユキは、縄に締めあげられた手足が、さっきから痺れはじめているのを感じていた。この暗い部屋にとじこめられてから二時間は過ぎているはずだった。「おめえが、いくら厭だと言ったって、どのみちこうならなきゃしかたがねうことになってるんだ! おれの言うことをきいていたほうが、痛い目にあわずにすむんだぜ・・・」 さっき。こんな捨てぜりふを残して部屋を出ていった譲次はどこへ行ってしまったのだろうか? ユキは、自分が逃げられない落とし穴に落ち込んでいるのを感じた。 |