荒縄工房短編集 第九話 ダッチロール2(5)|まとめ妻 無料で熟女動画を見られるサイトのまとめ
前回はこちらへ 「モヒカンってやつさ。つるつるにしちゃったらおもしろくないだろう? ここにほら、こうやって毛を残すとさ、ブラシみたいだろ」 「ああ、そうだね、確かに」 頭の中央だけ、額からうなじまで、長さ二センチ足らずの髪が残された。 「いいか、これからは、ここがブラシだからな。汚れたところを擦るのに使うからさ」 奥田さんが笑った。その声が久しぶりに聞けて、私も笑った。 「なに、笑ってるんだよ、バカ。おまえの姿、見せてやるよ」 私のスマホで撮影し、それを見せてくれた。 河原で正座している私。その汚れようは、想像以上に酷い。そして頭。大半をつるつるにされ、中央に確かにブラシのように残っている。おしゃれなたてがみのようなスタイルではない。 「それに似合うのが、これだ」 奥田さんは、ビニール袋に入った金属の環をポケットから出す。ジャラジャラと音がする。 「わかるか? おまえの体にこれを取り付ける。誰にでも、おまえという女がどういう人間か、いや、人間以下なのかがわかるように」 「つけたら、外せない?」 「そのつもりだ。外せないことはないが、切断するしかない」 「わかった」 ガンと衝撃が走った。 環の入った袋で顎のあたりを殴られた。 「ごめんなさい。わかりました」と言い直す。 「いまから、一生、口のきき方には注意しろよ。言葉ってやつはさ、簡単に直せるようでも、染みついちまってるからな。変えるのは難しい。おまえが、これからの自分の言葉を、なにも言われなくても口にできるようになるまで、徹底して叩き込むからな」 「はい。ありがとうございます」 そもそも、なにかを言葉にすることさえも、難しくなりそうだった。それは口を塞がれるからだけではない。なにを言っても、正解ではないかもしれないからだ。はい、ありがとうございます、と言ったものの、それが正解かどうかは、奥田さんたちに殴られなかったことでしか、私にはわからないのだ。 体にどんな傷や痕が残っても構わない。彼らがこんな私に苛立ってどれだけ暴力的になっても、私には止められない。 「おい、やるぞ」 見知らぬ男がやってくる。 「いいんですか、ホントに。ちょっとした手術ですよ」 「構わないさ。やってくれ」 その男は、左耳に二つ穴が開いているものの、なにも飾ってはいない。よく見れば右の小鼻にも穴だけがある。 ピアスする器具を手にする。長袖のシャツを着ていて、手首から墨の模様が見えた。それはきっと腕にかけて広がっているのだろう。もしかすると上半身全体に。 「じっとしてろ」 消毒スプレーを拭きかけられ、冷たさを感じている間に器具の先端が皮膚にあたり、じわっと注射でもされるかのような皮膚を破って肉を押し潰す感覚。痛みもあるが、腫れたような熱さもある。 左右の小鼻、そして鼻柱に穴を開けられた。 血、鼻水、涙、消毒液の混じったものが流れ出て、それを何度もティッシュで拭う。 「直接、触ったらだめだからな」 あっけないほど簡単だった。肉体を元に戻せない形にされる恐怖を感じて震えた。 左右の小鼻、鼻柱と、三つのリングが取り付けられ、軟膏を塗られた。 「次はここだ」 奥田さんは、私の耳にピアスを開ける気はない。次は乳首だ。男の冷たい指先で揉まれ、引っ張られる。固く大きくなった乳首の真横から器具で穴を開ける。 歯を食いしばって耐える。消毒と軟膏は、どちらも麻酔要素はなく、化膿を抑えるためだけらしい。 これは、慣れないかもしれない。右乳首に穴を開けてリングをつける。左乳首に穴を開けるとき「うっ」と声が出る。さらに痛かった。 後ろ手で縄を握り締めて耐える。縄はすっかり湿ってくたくたになっている。私がずっと握ってきたからだろう。そのうち腐る。私の体と同じだ。 「座れ」 風呂屋のイスのようなものが用意された。ホームレスから借りたのだ。 そこに浅く腰をかけて、言われるままに足を開く。 袋の中の環はまだいっぱいある。 しゃがみ込んだ男は、熱心に私の股間をいじる。彼の後頭部を見ている。金髪に染めたのはかなり前らしく、黒い部分が増えていた。刈り上げた後頭部に髑髏のタトゥーが見えている。そんなところにもするんだ、と感心する。 あまり痛みを感じないままに、左右の大陰唇に三つずつ、左右の小陰唇に二つずつリングがつけられた。 数人の男たちに背後から体を抑えられる。足を掴む者もいる。 まだどこかに穴を開けるのだろうか。 「ぎゃん!」 毒を持つ昆虫に刺されたような強烈すぎる衝撃。 「これでおしまい」と男が立ち上がる。 背後の人たちはまだ私を捕まえている。 皮を剥いて剥き出しになったクリトリスを、真横からリングが貫いていた。 「いっきに十六個もつけたんだから、体調がおかしくなっても不思議じゃない」と男は奥田さんに告げて私の写真を撮ると、興味を失ったらしく、道具を丁寧に手入れしてから片付け、土手へと去っていった。 「タトゥーも入れようと思ったんだけど、あいつ、いっぺんにそんなにやるもんじゃないって言うから、リングが落ち着いたらあいつの店へ連れて行ってやるよ」 奥田さんは、それでも満足げだった。 「いい感じだ」 男たちも喜んでいた。 それはお気に入りのライターに、自分だけのマークを刻むような楽しみなのだろう。 鎖を引っ張られて、私たちは土手を上がる。そこに軽トラックが置かれている。荷台にはワイヤーでしっかり固定された四角い物体があり、それは全体をブルーシートで覆われて中は見えない。 「こっちだ」 トラックの後ろのあおりを開く。男が上がって、ブルーシートを少しめくり上げると、中に頑丈そうな檻が見えた。その側面を開く。ガチャガチャと金属音が響き、容赦のない冷たさを感じる。 押し上げられ、転がるようにして檻の中へ入る。 檻が閉じられる。大きな南京錠がかけられる。ブルーシートが直され、めくれないようにしっかりとヒモで檻に固定されていく。 熱っぽく、どうせ立ち上がるほどの高さもないので、そのまま横になっていた。汚いカーペットのようなものが敷かれていて、それほど柔らかくもないのだが、その下にはベニア板が敷かれているらしく凹凸は感じない。 軽トラックは揺れる。舗装された道を走っていても、カーブするたびに揺すられる。 ブルーシートのせいで、すべてが青い。 今日が何日かわからない。離婚届を出してから、四日は経ったと思うのだが、確信は持てない。 鼻も乳首も陰部も、痛みは引いていかない。もし化膿すれば、そこから腐ってしまうかもしれない。腐った女を抱く男はいないだろう。 だったら、このままあの橋の下に放置しておいて欲しかった。あと一週間、あるいはもっと早く、私は冷たくなっていたに違いないから。 あそこで腐りきって、骨だけになっても、誰にも気付かれないだろう。 ★お読みいただき、ありがとうございました。「ダッチロール2」はここで終わります。果たして「ダッチロール3」はあるでしょうか。わかりません。あんぷらぐ(荒縄工房) ★お嬢様はドM 第一部★ DMM.R18版はこちらへDLSite版はこちらへアマゾンkindle版はこちらへ 少しドジなお嬢様・丸木戸恵梨香(20歳)がマゾの衝動にかられてじわじわと屈辱的な「ドMのゴキ」となっていきます。ブログ公開版に未発表の2エピソード追加。 ★お嬢様はドM 第二部★ DMM.R18版はこちらへDLSite版はこちらへアマゾンkindle版はこちらへ お嬢様として育てられた恵梨香は、M性に目覚め執事の息子の遠隔調教を受けることに。執事夫妻、代理として屋敷に入り込んだ男、巨根の運転手、そして調教のプロたちから日夜、心身の限界まで責められていく。さらに大学の友人たち、婿候補の子息たちにも……。 未公表部分追加。 ★お嬢様はドM 第三部完結編。★ アマゾンkindle版はこちらへ FANZA版はこちらへDLSite版はこちらへ 婿候補たちによる熾烈な責めを経てついに嫁として連れて行かれた先は、広大な庭にあるボロ小屋。そこで人間であることさえ捨てて飼い殺しに。ところが、そんな彼女を奪う謎の集団。一方、昭彦たちは丸木戸岩之助を破滅させるために画策。ドMのゴキとして恵梨香はサイコなヤツから壮絶な拷問を受け、肉体を破壊されながらも懸命に最後の勤めを果たそうとする。 今日のSMシーン 永遠に終わらない、中出し輪●の日々。 藤かんな藤かんな2,180円~ |