前回はこちらへ 豪太は度胸よく、インターフォンを押しました。しばらくして庭をやってくる音。門は木戸で、その周辺は塀で囲まれているので庭は見えません。「どなたですか?」 低くて不明瞭な男の声。「秘木について教えてほしくてうかがいました」 豪太はストレートに告げました。 返事はなく、木戸が少し開くと、頭は禿げて、丸い眼鏡をかけ、鼻の下にヒゲを生やしている四十代ぐらいの男が顔を出し、わたしたちを見て「入って」と小声で言ったのです。わたしたちは素早く入りましたが、そこにあの女犬はいませんでした。少しがっかり。 薦田は急いで木戸を厳重に閉じました。「あなたたちだけ? 歩いてきた?」「はい」「来なさい」 もしも、薦田という人がすべての黒幕だったとしても、わたしたちはどうすることもできませんが、女犬を庭で調教するような人だとしても、悪い人には見えませんでした。 ネコさんたちに通じる雰囲気をわたしは感じていました。こんな人が父ならいいのに……。 なんだかんだと厳しいことをするのですが、ネコさんたちは母やわたしを大事にしてくれました。薦田という人も、さっきの女犬をきっと大事に思っているにちがいありません。「どうぞ」 家の中に入れてくれるのかと思ったら、庭に面した廊下に座布団を用意してくれました。豪太は座りますが、わたしは遠慮します。座ることはできないからです。 ニットの青いワンピースを着た女性が奥から音も立てずにやってきて、ビックリしましたが、どう見ても、彼女が女犬です。わたしたちにグラスとペットボトルのお茶を持ってきてくれました。 ちょっと陰のある表情で、なにか苦しげなのですが、若くてすべすべの肌をしています。もっとも、ワンピースから出ている腕や足には、見る人が見ればわかる縄目が残っていますし、よく見れば痣や傷もあちこちにあります。母とすごく似ているなと感じて、愛おしくなりました。 もっともその厳しい表情はこちらの気持ちを拒絶しているようなところがあります。簡単に言えば、とっつきにくい感じです。「ご挨拶しなさい」 ビクッと震えた彼女。「佐恵と申します」と若いわたしたちに頭を下げます。「そうじゃないだろう。ちゃんとご挨拶するんだ」 ピリッと厳しい目をした薦田さん。覚悟をした彼女は唇を固く結び、後ろを向きました。 そしてワンピースの裾をすっと引き上げながら、少し膝を折って頭を向こうに下げていきました。 そして彼女は細いナマ足を見せながら、ワンピースの裾をゆっくりとじらすように引き上げていき、お尻に向かっていくのですが、早くも中央に黒い毛が見えてきました。ツヤツヤとした直毛です。それは頭髪から取ったものらしく、お尻が見えてくるにしたがって、人工的な尻尾だとわかりました。 女犬だから尻尾があるのです。 そして魅力的なくりっとしたお尻。 お尻はどちらも酷く叩かれたらしく赤い傷がきれいに横に並んでついています。背中の側には「奴隷 佐恵」と青い文字が刻まれていました。「奴隷の佐恵と申します」と向こうから彼女の声がします。そしてお尻を横にゆすり、尻尾がぶらぶらっと動きました。陰毛のない剥き出しの陰部があって、そこにもなにかが取り付けてありました。 とうとうワンピースは向こう側までいってしまい、彼女は全裸になっていました。背中も太いヘビのような黒い痕が何本も斜めに走っていて、おそらく鞭によるものではないかと思います。 こっちを向いた佐恵は、これまでの暗い表情から、少しだけ誇らしげな顔つきになっていて、足をさらに拡げると立ち小便でもするかのように腰を突き出し、陰部に指を添えます。 そこにはクリトリスの下、外側の陰唇、内側の陰唇に銀色のリングが取り付けてありました。陰唇は左右に四つずつ。外側は大きくて太いリング。内側は指輪ぐらいの小さいリングです。 そこに指先を入れて、大きく開いていきました。 黒ずんだ陰唇の内側は鮮やかな花びらのような色合いです。校庭に咲く牡丹を思わせます。しかもしっとりと湿って輝いています。彼女の意思なのか、膣口が魚のようにパクパクと開いたり閉じたりします。 豪太がめちゃくちゃ興奮していて、鼻息が荒くなっています。 彼女はかわいく両腕で乳房を左右から寄せるようにしていて、それも男にはそそる光景ではないでしょうか。「現役の女子大生です。十九歳になりました。奴隷歴十九年です」 生まれたときから奴隷だというのです。 薦田は、できのいい子の発表会にいる父兄のようにうなずいています。「お、おまえもご挨拶しろよ」 豪太がわたしの手を握って言うのです。わたしは思わず豪太の横に隠れるように立っていたのでした。「えっ」「おまえだって、挨拶ぐらいできるよな」「だって……」 佐恵という奴隷を見せつけられて、わたしなんて恥ずかしすぎます。「ほう。挨拶ですか?」 薦田が興味を持ちました。佐恵は命令が下るまで、ずっと陰部を突き出していなければならないらしく、そのままになっています。「しろよ」 豪太からの命令。いまは彼に頼るしかないのです。 わたしもワンピースを脱ぎました。その下が全裸だったことは、薦田たちに見破られていたのでしょう。驚きもせず、ただ静かに見守っています。「豪太様の肉便器、志絵乃です。学生です」 そしてお尻を見せました。「ほう」と薦田が声を上げたのは、少しうれしかったです。お尻の中にえぐるように入っている縦笛。それを見せつけるようにお尻を開きました。 かなり恥ずかしくなってきましたが、正面を向きました。佐恵という女犬にならって同じように挨拶をしようと思ったのです。 陰部を開くのには勇気が必要でした。リングもないし、剃毛もしていません。彼女に比べると野蛮に見えます。その陰部を拡げました。佐恵のようにはぱっくり開きません。小さいのかな。 薦田と佐恵の目がこっちをじっと見ています。「処女です」 そのときはじめて佐恵の表情が変わりました。驚きというよりも哀れみでしょうか。自分の遠い過去と照らしているのかもしれません。「肉便器歴は二日です」 薦田が立ち上がり、庭におりてきて、わたしの体を舐め回すように見てまわりました。「まだ未熟だが、素質はいい。肉便器というのは、おまえの希望なのか?」「いえ」 薦田の話し方が変わってしまい、客ではなくわたしは奴隷以下なのかもしれないと感じていました。「母が肉便器です」「ほう。母子で、か」 豪太が「志絵乃の母親が秘木を持っていて……」と言い出すと、薦田は口元に指をあてて、黙れと合図しました。「その言葉を口にしないこと。いいね」「はい」 豪太は例のコピーを薦田に渡しました。「なるほど。入りなさい。事情を聞こう」 わたしたちは家に上がることを許されましたが、服は着させてもらえませんでした。★お嬢様はドM 第一部★DMM.R18版はこちらへDLSite版はこちらへアマゾンkindle版はこちらへ少しドジなお嬢様・丸木戸恵梨香(20歳)がマゾの衝動にかられてじわじわと屈辱的な「ドMのゴキ」となっていきます。ブログ公開版に未発表の2エピソード追加。★お嬢様はドM 第二部★DMM.R18版はこちらへDLSite版はこちらへアマゾンkindle版はこちらへお嬢様として育てられた恵梨香は、M性に目覚め執事の息子の遠隔調教を受けることに。執事夫妻、代理として屋敷に入り込んだ男、巨根の運転手、そして調教のプロたちから日夜、心身の限界まで責められていく。さらに大学の友人たち、婿候補の子息たちにも……。 未公表部分追加。★お嬢様はドM 第三部完結編。★アマゾンkindle版はこちらへFANZA版はこちらへDLSite版はこちらへ婿候補たちによる熾烈な責めを経てついに嫁として連れて行かれた先は、広大な庭にあるボロ小屋。そこで人間であることさえ捨てて飼い殺しに。ところが、そんな彼女を奪う謎の集団。一方、昭彦たちは丸木戸岩之助を破滅させるために画策。ドMのゴキとして恵梨香はサイコなヤツから壮絶な拷問を受け、肉体を破壊されながらも懸命に最後の勤めを果たそうとする。今日のSMシーン奴●妻ゆう子1,500円~ |