新版 共用淫虐妻・千春(期間限定Ver)  78 十露盤

前回はこちらへ「会社です。夏美さんも行くんですか?」「はーい」 洗面、トイレ、着替え。化粧。ごく普通の二十歳の女性に見える。化粧品の香りが、この部屋の殺伐とした雰囲気をなごませる。 社会人らしいかっこうになっていく妹を、千春はまぶしそうに見ていた。「ねえ、今日の予定ってわかる?」 長谷川に見せた予定を夏美にも教える。「おもしろそうだわ。残念だけど、会社に行かないと……。松田さん、あとで動画、見せてね。じゃ、がんばるのよ、千春」「夏美様、いってらっしゃいませ」 とにかく、妹が会社へ行ってくれること。このマンションから離れてくれることを千春は願っているのだろう。 内川理事にカメラを持ってもらい、道具を手にしている大森を連れて予約者の部屋へ向かった。 その予約の内容は千春は知らされていない。「朝からハードですな」 大森が驚いている。「やってみたいんだそうだ」 リクエストに応じて千春に縄をかける。手は背中に。そして乳房を突き出すように縛っていく。 それは理事長の立花の部屋だった。 理事長は中年の女性と一緒にいた。「こいつのことは気にするな。オレのシモの世話をしてくれているやつだ」「お盛んですね」「ばかやろー、からかうなよ」 悪い気はしないのだろう。不自由な体で、イスに腰掛けている。手には弓を持っていた。弦は張られていない。いかにも使い込んだように手になじんでいる。「よし。来たな、千春。今日はおまえを二時間、たっぷり責めてやる。そこに座れ」 立花のすぐ近くに千春は正座をする。「おまえという女は、これだけ罪を重ねておきながら恥ずかしくないのか」 いきなり立花は弓を千春の肩に打ち下ろした。 バンと激しい音がした。「うっ」 千春は体を傾けて痛みに耐える。「今日はおまえの体にじっくり聞いてやるからな。覚悟しろ」 大森と目を合わせてしまった。昔が甦るような気持ちがしていた。 立花は、代官や奉行の役をするのが好きで、昔から若い娘を拷問にかけては半殺しの目に遭わせてきたのである。 中年女が、隣の部屋につながる襖を開いた。 その和室にはベニア板が敷かれ、十露盤(そろばん)が置かれていた。 江戸時代、奉行所では容疑者に自白させることが仕事だった。そのために拷問も一つの方法とされた。 十露盤は、角材の角の部分を上にして敷き詰めたようなかっこうをしており、そこに縛った容疑者を座らせて、石を抱かせる。 体重と石の重さは、痛みに弱い「弁慶の泣き所」、つまり向こう脛を角に食い込ませる。 こうした恐ろしげな道具立ては、実際に使うことよりも、被疑者に見せつけて脅し自白を促す効果を期待してのことだった。 もちろん、少しでもこの責めを経験した者は、次からは二度と座りたくないものだから、「やるぞ」と脅すだけでなんでも自白してしまう。少なくとも死罪にはならない罪なら、たとえ冤罪でも責め殺されるよりは自白した方がマシだと思うのだ。 それほどの拷問を、理不尽にもなんの罪もない女にかけて苦しむ様子を眺めるのが、立花の楽しみなのだ。 灰色がかった十露盤は、たくさんのシミがついており、長年、女たちの血と汗と淫汁が染み込んでいるように見える。 老いたとはいえ、立花はまだ、昔のようなことをやっているのだ。 ということは、その中年女性は……。 地味な顔立ちで年相応に老けているが、立花の嗜好を受け入れていると見ていいだろう。「おい、早くしろ」 立花が言うと、女は服を脱いだ。 下は裸で白い褌をしめていた。浅黒い肌は傷だらけで、脛もひどい傷がいくつもあり、まだ治っていない傷もある。「こいつをそこに座らせるんだ。時間がないんだからグズグズするな」 女は千春の縄を取ると、無言で引き立て十露盤の前に連れて行った。 女はうまく下半身を使って千春の膝を折らせると、かなりの腕力でねじ伏せるようにして千春を十露盤の尖った角材の上に座らせた。「あうぅぅぅ」 脛に食い込む角材に千春の顔が歪む。もう額に汗が噴き出していた。「これを使え」 立花は女に弓を渡す。彼女はいつもそれを自分に使われているのだろうが、今日は千春という若い肉体に使う立場になった。 私たちが見ていることなど気にしていないらしく、女は「えいっ」とかけ声をかけると、弓を振り下ろした。肩に、背中にと次々、弓が食い込む。「くひっ、ぐげっ」 千春にとっては、なじみのない責めだろう。 女は手加減すれば、あとで立花にどんな仕打ちを受けるかわからないので必死だ。 脛の皮膚が破れて血が噴き出す。骨にまで食い込みそうな十露盤に、千春は悶絶している。「次だ、次」 女は弓を壁に立て掛けた。 そしてその壁に積まれている園芸用の土が入った袋をひきずってくる。それを千春の腿の上に置いた。一袋二十キロと書かれている。「ぎぃぃぃ」 かつての石抱きに似せているのだろう。三袋重ねていくと六十キロである。人間一人がそこに載っているようなものだ。 もだえ苦しむ千春にその砂袋を荒縄でしばりつけていく。 なかなか手際がいい。 少しぐらい千春が動いても袋が落ちない。「竹刀を持って来い」 女は無言で竹刀を手にする。そして、千春の乳房を袋の上に並べた。「やれ」 女は千春の横に立ち、竹刀をかまえた。本格的な剣道の構えだ。褌姿なので滑稽だし、彼女自身、相当なことをされたに違いなく、年齢以上に痛んでいる乳房が垂れ下がり、哀れでもある。「えい!」★小説『堕ちる 明日菜編01+』★DMM.R18版はこちらへDLSite版はこちらへアマゾンKindle版はこちらへ自虐趣味が大変なことに 「SM研究室」の人気連載「「自虐者・明日菜の真性必罰日記」全編、そして連載中の「小説 堕ちる 明日菜編」を+(プラス)。全編加筆修正しました。お下劣で過激な一人遊びから始まって性社畜へと堕ちていきます。843ページ。
★小説『堕ちる 明日菜編02+』★DMM.R18版はこちらへDLSite版はこちらへアマゾンKindle版はこちらへ自虐者・明日菜の続編です。「小説 堕ちる 明日菜編02」と「明日菜の夏休み・冬休み」を収録。全編加筆修正しました。過激な一人遊びや、性社畜へと堕ちた明日菜の行方をお楽しみください。
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