前回はこちらへ「ありがとうございます」「昨日までの千春は忘れていい。いまの気持ちだけを忘れないことだ」「はい」「いよいよ、これから千春は、本当の千春になっていくんだからね」「本当の?」「そう。おまえの心の奥底にあるどす黒い欲望だよ。これからは百パーセント、その気持ちだけで生きるんだ」「わかりました」「ではその記念に写真を撮ろうか。その植え込みに上がってごらん」 ホテルから道路へ続く緩やかなスロープの脇に、腰の高さほどの白い円形の植え込みがいくつも並んでいる。低い木がこんもり丸く刈られている。 千春はそこに這い上がる。「溜っているだろう。しなさい」 街灯が彼女を照らす。 彼女はレインコートの裾をはだけ、陰部を突き出すようにして放水をはじめた。 それを長谷川はスマホで撮影する。奔流が少なくなっていくと、それにつれて彼はスマホを陰部に近づけ、千春は協力するように指でそこを開いた。 そのアップから見上げるように千春の顔へ。 近くに大きな交差点があり多くの人とクルマが行き交っている。 早くも喜悦の兆しが浮かぶ淫婦。 降りるときには私が手を貸してやる。「あそこで顔を洗ってこい」 水飲み場で、千春は顔を洗い、あらかた化粧を落とした。 濡れた顔を拭くタオルさえ与えられない。「拭きたいなら、さっきのドレスがゴミ箱にあるだろう」 そこにはいつの間にか二人の薄汚い男がいて、ゴミ箱を漁っていた。「すみません、そのドレスを……」「なんだ、あんた。これはおれのものだからね」「でも、それは……」「文句でもあるの?」 二人の男にいわれて、千春はそれ以上はなにも言えなくなっていた。「どうしたんですか」 長谷川が声をかける。「この女、おれたちに文句つけるもんだから」「文句なんて言えるはずがないですよ」 長谷川はレインコートの前のスナップをバリバリと開き、全裸の千春を彼らに差し出す。「見てほしいんですよ」「ウソだろ。ねえちゃん、そういう趣味かよ」 かつての長谷川の調教、そしてつい先日の調教で、こうした薄汚れた男に体を委ねる経験をさせられてきたはずだ。 千春が震えているのが見える。「見て触ってほしいとお願いすればいいじゃないか」 長谷川が命じる。ぐいっと首輪を強調するようにリードを引く。「お願いです。千春を、お好きなように触ってください。存分にご覧になってください」「へへへ、そんなことなら、お安い御用だ」 男たちは千春を、ゴミ箱を漁っていた汚れた手で撫で回した。「あれは、あなたたちのものですか?」と長谷川。 段ボールとブルーシートの束。まだ組み立てられてはいない。「そうだよ」「あの中でなら、もっといろいろできるんじゃないですか?」「いいのかね。まあ、いいんだろうな。どうだ、おれたちとやりてえか?」 千春はあえぐように体をのけぞらせて、長谷川を見る。 長谷川はうなずく。「お願いです。千春を犯して……」「そうかそうか、じゃ、ちょい待ち」 男たちは段ボールを組み立てて、ブルーシートで覆った。 この日の名残のような白っぽい光の中に浮かぶ、異様な光景。「悪いけど、見張っててくれる? 明るいうちに組み立てると、うるさくてさ」「いいですよ」 私は彼らに頼まれて、快く引き受けた。 寝袋よりは少しだけ広い空間。そこに千春は、二人の男たちにはさまれるようにして、ひきずり込まれていった。 べちゃべちゃ、くちゃくちゃという音が外まで聞こえてくる。「あふぅぅぅ」 声を出さないようにしているのだろうが、どうしても漏れていた。恐怖、嫌悪、そして喜び。 時間にして三十分ほどだろうか。 思ったよりも早い。 千春だけが、中から出て来た。 口元に白い粘液がついていて、それを指で取ってしゃぶる。股間からツーッと粘液がしたたる。それも手ですくい、舌で舐め取った。 ふらっとしながらも、レインコートを羽織る。「どうだ。満足したか?」「はい。ありがとうございます」「何発、もらったんだ」「お口に一つ、おまんこに二つ、おしりに一つ、いただきました」「大したものだ。こんな短時間で四発か。彼らもヘロヘロだろう」 ようやく一人だけ、男が顔を出す。「よかったよ、また来てね」 幸福そうな笑顔を浮かべている。「ファンが増えたな」 千春はぶるっと体を震わせた。「あのドレスはどうする?」 ゴミ箱のふちにぶら下がっている思い出のドレス。 千春はそこに向うと、両手で大事そうに取り上げてしばらくドレスに顔を埋めた。「いりません」 千春はゴミ箱にドレスを投げ入れた。 いつでもどこでも不特定多数の男たちに犯される。ゴンのような隣家のペットにも身を任せる。なんでもする。できる。そんな千春を見ていて、私は彼女が長谷川の元から卒業したことを確信した。★『安里咲1』★DMM.R18版はこちらへDLSite版はこちらへKindle版はこちらへ亜由美の拷問実験を目撃させられた美しき女子大生・安里咲。後継者として目をつけられ、女子寮のペットに。寮長たちによる過酷な調教が彼女を被虐の快楽に引きずり込みます。★『安里咲2』★DMM.R18版はこちらへDLSite版はこちらへKindle版はこちらへ完結編。休む間もなく徹底した調教の果てに辿りついたものとは……。恥辱にまみれた公開調教から東欧の古城で繰り広げられる拷問ショーへ。今日のSMシーン清楚な10人の人妻が、他人の肉棒でメス堕ちする10日間の記録高樹あすか1,980円~ |